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第61話 レンタカーのバックギアが入らない [リヨン]

レンタカー事務所棟の正面玄関を入ると長い廊下が左右に伸びている。左に目をむけるとはるか遠方に駅構内のコンコースと思われる風景が見える。右手に目を転じるとその両側にレンタカー屋が軒を連ねているようだ。Hertzの事務所は容易に見つかった。カウンターは5人もすわればいっぱい。おばさん一人で対応している。先客がひとりおり、その人の手続終了を後方で待つ。先客がキーをうけとり事務所から出たので私たちはカウンターごしにすわり予約確認書をおばさんに手渡した。
ロンドン市内とは違い、Hertzの看板に偽りなし、最初にガソリンを購入したことにして満タンにして返却する必要がないようにするか否かの確認だけですぐにキーを差し出してきた。パリでの返却先の地図を渡してはくれなかったが。車はブルーのオペルだという。予約段階ではプジョー206となっていたが変更になったのだろうか。初めてフランス車のステアリングを握ることができると楽しみにしていたのだが仕方ない。車が駐車している場所も口頭での説明のみ。パリ方面に向かう高速の乗り口に不安があったので、駅構内をでて高速に入る道順を尋ねると、ようやく紙に簡単な略図をかいてくれた。とっても簡単だからというが、こっちは左ハンドルには慣れていないし、ましてマニュアル、簡単なわけがない。不安げな私たちは半ば強制的に別れを告げられ、スーツケースをひきずって外に出て駐車場所に向かった。
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事務所から指定されたレンタカーの駐車場所といわれるところまでは100メートルもなかった。レンタカー会社専用の駐車スペースがあるわけでもなく、駅前のゆるやかな下り坂の通りに停めてあるだけ。路駐である。まさかここが駐車場所かと疑問に思ったがとりあえず車を探すことにした。でも車がない。おばさんがいっていた青い車が見つからないのだ。ようやく3ドアハッチバックのオペルコルサを見つけたのだが濃紺である。でも他にオペルは見当たらない。受け取ったキーホルダーに記されたナンバープレートと濃紺のオペルのナンバーを照合するとなんと一致した。ものすごく大雑把に分類すればこれは確かに青といえるだろうが、ダークブルーとか利用者が容易にわかるいいかたがあると思うのだが。まあこれがフランス流なのだと納得して私たちは後部座席を倒しハッチバックを開けてスーツケースを積み込んだ。

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