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第120話 マイクラ(日産)を扱わないモデルカーショップ [パリ]

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日本にいるときインターネットで見つけたミニカーショップはカフェから数百メートルのところにあった。あまりに近いので奥さんは追っ手がこないか心配そう。店のショーウインドウには車の好きな人なら1日中ながめていてもあきないようなクラシックカーからF1レーシングカー、バス、トラックなどがぎっしりと陳列されていた。しばしショーウインドウにうっとりした後、ドアを開けて中に入る。
店内はそれほど広くないはない。店の中央にはいくつかのショーウインドウが配され、周囲の壁面という壁面はショーウインドウで覆われていた。ショーウインドウの下には18分の1もしくは12分の1という大型モデルカーが、ショーウインドウの上にも43分の1モデルが一寸の隙間もなく置かれている。ここから欲しい車を探していたら見つけるのも大変だし、あとからあとからお気に入りがでてきてスーツケースが何個あってもユーロがいくらあっても足りそうにない。日本にあるミニカーショップのように、各車が国ごととかメーカーごと、あるいはミニカーそのもののメーカー別など、系統立ててディスプレイされていればありがたいのだが、フランス人はそんな面倒なことはしないようだ。入荷した車は、かまわず空いているスペースに置いているのかもしれない。店の奥のレジ前にはスキンヘッドの若者が来店客の様子を伺うでもなくのんびりと店番をしているようだった。
私の愛車である日産マーチは、日産の世界戦略車でもあるのでイギリスやフランスでも良く見かける。マイクラという名で販売されていることを知っていたのでそのスキンヘッド男に、奥さんを介してフランス語でマイクラの在庫があるかどうかを尋ねてみた。このような店にいながら車にはあまり興味がないのか、日本車を好まないのか彼は首を傾げた。奥さんの発音が悪かったのかと思い私は「日産」とヒントを付け加えた。しかし彼の反応はない。店の奥は自宅らしく、彼は背後の部屋にいるらしい人物に尋ねたのであろう。すると奥から初老の男が出てきた、どうやら彼の親父さんのようである。親子でミニカーショップ経営とはうらやましい限りだ。しかし、父親もわからないのか、マイクラのミニカーそのものが存在しないのか、店にはないという回答だった。

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