SSブログ

第146話 シャルルドゴール空港到着 [パリ]

DSC01642.JPG
高速に乗ると車窓からは大きな工場や倉庫がみえはじめる。それが終わると郊外の田園風景が続く。ホテルをでてから1時間あまり、車中から超音速旅客機コンコルドが見えた。しかしコンコルドはすでにお役御免、飛行してはいないはずなのだが。それは空港敷地内に今にも飛び立つ感じでディスプレイされた実物機だった。
タクシーはシャルルドゴール空港に到着した。ドゴール空港にもターミナルビルはたくさんある。降りる所を間違えれば、また時間をかけて移動しなくてはならないだろう。しかし事前に全日空機の発着するターミナルを伝えてあるので間違えることはないはずだ。車を出発ロビー入口のまん前に車をとめてくれるのかと思っていたが、世の中そうは甘くない。リヨンのタクシー事情同様、ロビー前に横付けできるのはメーターとルーフにサインのついた正規のタクシーのみということだろう。私たちを乗せたタクシーは、出発ロビー入口前にある片側4車線はある道路の1本外側の道路に駐車しなければならないようだ。まあ道路を1本渡れば正面入口になるわけだし、雨が降ったとしても屋根はあるので濡れることもない。コストセーブの犠牲としては問題にはならない範囲だと自分を納得させた。私はドライバーにキャッシュで60ユーロを支払った。これで大型紙幣はきれいさっぱりなくなったことになる。相手が悪質ドライバーで、あと10ユーロよこせといわれたらどうしようと怯えていたが、ホテルと契約しているタクシーだけに、チップ込み、規定通りの料金で解放してくれたのである。
IMG_8769-1024x768.jpg
私たちは二つのスーツケースを引っ張り、空いた手でバッグと杖を持ち、出発ロビー口に向かった。おフランスの外気を感じるのもこれが最後かと思うと名残惜しい。帰国便が墜落もしくはハイジャックでもされない限り48時間後には私は間違いなく日本のオフィスにいる。そんなことは考えたくなったが時々脳裏をかすめる。そのたびにスーツケースが重くなるような気がした。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。