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第40話 日本と相当異なるサービスエリア [コッツウオルズ]

ロンドン郊外でいくつかの信号とラウンドアバウトを体感すると、その後、A40に分岐するオックスフォードまでは日本では北海道でしか見ることができないであろう田園風景が左右に続く快適な高速道路だった。1時間ちょっと運転したところで一休みすることに。
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トイレのサインボードに従い本線を離れて雑木林に車を進める。そこには広い駐車場もない、売店すら見受けられない、日本のようなサービスエリアを想像していた方が間違いだったようだ。男女別のトイレと思われる建物が2棟あるだけ。自販機などもない。道路沿いには何台かのトレーラーが停まっている。「M40にはオックスフォードを過ぎるまでサービスエリアがないので注意」と出発前に読んだ本に記されていたことを思い出した。車をトレーラーの前方に停める。二人一緒に目と鼻の先にあるトイレへ向かうことには抵抗があったので交代で車を離れる。雑木林の中から突然賊が飛び出してきて、スーツケースをもっていかれたのではたまったものではないと考えたからだ。車内にひとり残っていたところで、プロの賊なら窓ガラスを割って車内に侵入し、スーツケースだけでなく人質も一緒に車ごと持ち去るだろうが。
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賊に遭遇することなく無事トイレ休憩を終えたのち、奥さんは車外で一服。木々の向こうから本線を疾走する車の音はきこえてくる。でも排気ガスの臭いはたくさんの木々の緑の香りによって完全にかきけされている。私たちが呼吸で吐き出す二酸化炭素を吸収し、私たちが生きていくに必要である酸素を放出してくれている大切な木々の下で煙草に火をつける神経が理解できない。奥さんの環境破壊、地球温暖化促進活動の後、私たちは再びフォーカスに乗り込みM40に合流し目的地に向かった。

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第39話 便利だけど慣れないと怖いラウンドアバウト [コッツウオルズ]

イギリスの道路には頭にM、A、Bとつく3種類ある。各アルファベットの後に1桁から4桁の数字がついておりドライバーにはわかりやすい。Mと頭につく道路は最高速度120キロ弱の高速道路。もちろん無料である。次が地方の主要都市を結ぶ頭にAのつく道路。最高速度は100キロ弱だが、片側2車線あってM道路に匹敵する通行量のある道路もある。その下が最高速度50キロ弱の頭にBのつく道路。これは各市町村を結ぶ日本でいうところの県道、市道のようなものである。
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M40に乗ってからしばらくは都心の首都高速のように高架を走っており順調だった。ところが、郊外に出たとたん、両側に普通のイギリスっぽい長屋風の住宅が現れたのである。家のガレージからそのまま高速道路に合流できるようだ。通行料無料のなせる業か。さらに順調に走っていたのに前方を走る車のストップライトが見えはじめ減速せざるをえない状況になった。車間距離がなくなり、やがて停車した。こんなところで渋滞?事故?12時までに目的地にはつけないの?色々考えていたら、前方に信号が見えた。高速道路に街中同様の信号があったのだ。これまたただだから文句はいえないのかもしれない。
イギリスの交差点には信号がなく、ラウンドアバウトといって、交差点に進入したらまず左折、時計回りに車を走らせ、自分が進入したい道路になったら左折していくという合理的なルールが確立されていることは知っていた。私のように外様のドライバーには、左折するタイミングを誤るといつまでたっても交差点内をぐるぐる回り続けて目的地方面に向かう道路に入れないという恐怖が伴う。しかし慣れてしまえば車を停車させることなくスムースに左折直進右折ができるので、くるま文化が根付いた国は考えることが違うと感心させられる。そんな旨いシステムがある国でも信号設置が必要なほど車の量が増えすぎたのか、外国人が多く住みついてドライバーのマナーが日本なみに低下して、こうせざるをえなくなったのだろうか。
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